妊娠中、妊娠を予定している方、男性の場合も、精子形成期間への投与を避けるために、ボトックス投与後3ヶ月は避妊する必要があります。ボツリヌストキシンによるアレルギーの既往がある方、全身性の神経筋接合部の疾患・障害をもつ方はボトックス注射を受けることができません。外国では、ボトックス注射による胎児死亡例が報告されており、妊娠や胎児への影響も認められています。

ボトックス注射ではとても細い針を使用しますので痛みは少ないです。ですが、部位によっては痛みは感じやすい部位もあるため、注射前にしっかりと冷却し痛みの軽減を行います。

ボトックス注射は、皮膚の状態や筋肉の位置、注入する量の調整など複雑でとても難しい治療です。また、人によって筋肉の動きや発達、ボトックス注射の経験回数などにより、効果が異なります。
顔面へボトックスを注射するときに、注入量が足りなかったり多すぎたりした場合に、表情を構成する筋肉の働きがアンバランスになり、筋肉が緩みすぎて不自然な表情になることがあります。そのため、慎重に注入を行うよう努めております。
なお、ボトックスの効果は時間と共になくなっていくので、数ヶ月で症状は落ち着いていきます。経過を観察し自然と元に戻るのを待つしか無いことがあります。

ボトックスの効果は永久的ではないため、止めると元の状態に戻ってしまいます。

ボトックスの効果は、注射後数日から7日程度で現れ、小顔治療の場合は、効果の実感までに1ヶ月程を見ておくと良いかと思います。効果は3〜6カ月程度持続します。